フィジーの語学学校で英語を教えている先生紹介&授業への想い
フィジー留学を検討している皆さんにとって、先生はどんな人たちなのか?というのは気になる点かと思います。
今回は、4人の先生のランチタイムにお邪魔し、座談会形式でお話をお聞きしました。
目次
語学学校の先生のプロフィール
まずは先生方に自己紹介してもらいました。 「誰からにする?」「年上からどうぞ!」という流れになりました。フィジーも意外と年功序列社会なのかもしれません(笑)。
先生自己紹介
レパニ先生
担当クラス:レベル4と5。午後はレベル6。
キャシー先生
担当クラス:レベル3
5年以上ここで働いているそうです。
隣町、ナンディに住んでいます。2児の母でもあります。
ウナ先生
担当クラス:レベル1と2。午後のクラスはレベル3。
ナンディ在住だそう。
30歳、もちろん結婚してるよ!とのことです(フィジーでは日本で言う「暑いですね」くらいのノリで「結婚しているか」の話題が出てきます)。
レシュマ先生
担当クラス:レベル5と6。午後はレベル4。
インタビューを行なったのと同じ街、ラウトカに住んでいるそうです。
※クラスは入学時のレベルチェックテストをもとに、レベル1~7に分けられます。クラスは午前・午後で先生が入れ替わります。
なぜフリーバードで英語を教える先生になったのか
フィジーにも様々な職業があります。いま目の前にいる4人の先生も、他の職業や、ローカルの学校の先生の道もあったかもしれません。
どうしてフリーバードの先生になったのか、お聞きしました。
ウナ先生が語学学校の先生になった理由
「フリーバードで先生になるというのは、世界の他の国の人、日本、韓国や中国の人たちと会うことができるということです。それは私にとって、とても幸せなことなんです。だから私はフリーバードの先生になりました。」
レパニ先生が語学学校の先生になった理由
「5年間フリーバードで先生をしています。
先生になるのは昔から夢でした。高校生のとき、『教える』ということに大変興味を持ちましたが、教員免許を取れなかった。前にしていた2つの仕事は教育に関わるものではなかったけれど、そのときには既に教育への情熱みたいなものは持っていました。
5年前に先生になる機会がありました。いま、教えるのが本当に好きなんです。情熱があるかぎり、続けたいですね。」
キャシー先生が語学学校の先生になった理由
「とてもおもしろい質問ですね。なぜ先生になったかというと、私の場合、とても簡単な答えになります。それは、教えるのが大好きだから!
フリーバードに来る前は、旅行業界で働いていて、接客が得意でした。フリーバードもその時と同じだと思っています。相手が生徒になっただけで、私は今もエージェント(仲介人・代理店)をしているんです。
ともかく、私は教えるのが好きです。生徒を助けるのが好き。
違う国の生徒に教えるのは、ローカルの学生に教えるのとは全然違います。フリーバード の先生になれるというのはすごい機会で、私にとってはチャレンジでした。」
レシュマ先生が語学学校の先生になった理由
「レパニ先生やキャシー先生と違って、実は私は人生で先生になろうと思ったことが一度もなかったんです。つまらないと思っていました。それが、姉妹がフリーバードに私を紹介して、先生になりました。ここに来てから、先生になるということを学びました。
いまはこの仕事が好きです。驚くような経験がたくさんありました。たぶん、自分の文化に慣れ切ってしまっていたんだと思います。フリーバードで、異国の人々、異なる文化、新しい環境に出会いました。
ローカルの学校に行ったらわかるのですが、ここでしていることとは全然違うんです。」
先生たちは、それぞれ違った経路でフリーバードにたどり着いていました。日本では、大学で教員免許を取って教師になるのが一般的だと思います。フィジーでは日本に比べて多様で柔軟な働き方ができるのかもしれません。
いずれにせよ、先生たちはフリーバードの先生として働くのが、大好きなようです。
語学学校の先生に聞いた、日本人の面白いところ
レシュマ先生
「日本人は静かで親切で温和。親切すぎるくらい。教えるのはとても簡単です。
中国人や韓国人にとって、自分自身のことを伝えるのは難しくないようですが、日本人にとってそれは挑戦になるようです。こういった違いが、面白いと思いますね。」
日本で日本人に囲まれているとわからないですが、同じ東アジアでも違いがあるんですね。これが「日本人はシャイ」と言われる部分なのかもしれません。
語学学校の先生が考える、授業のあるべき姿
次は、先生方にどのような授業が理想なのか、お聞きしました。
レパニ先生は授業はどうあるべきと思っているか
「最大15人の生徒が1つの教室に入ります。教室はそんなに大きくはないし、生徒が多いとちょっと大変。特にスピーキングの授業で、学生一人一人が文章を作るのを指導したり・作った文を直したりというのは、すごく大変なことです。15人の生徒が一度に話したときなんかね。」
キャシー先生が考える、理想の授業
「学生たちにはいつも笑顔でいてほしいです。それから、その日の最後には、午前のクラス・午後のクラスで行ったことをしっかり理解しておいてもらえるといいですね。」
レシュマ先生にとっての理想の授業
「実地練習がもっと必要だと思います。つまり、フィールドワークです。街で人と話したり、ショッピングフレーズなど使ってみて、学校に戻ってきてフィードバックをもらうということです。学生のモチベーションになります。
生徒は、何か問題があってもうまく話せないことがあります。そういうときは街に行って環境を変える必要があるのだと思います。」
語学学校の先生が一番好きな授業は
学生一人一人、好きな授業は違うと思いますが、それは先生も同じです。教えているのは「英語」ではありますが、その中にはグラマー(文法)・リスニング・スピーキング・スピーチ・ディベート...と様々な科目があります。 先生たちは、どれが好きなのでしょうか。
レパニ先生が好きな授業
「グラマーが好きです。
文法は日本でも学ぶことができますが、日本で学んだこととフリーバードで教えていることではわずかに違うところがあります。そこで学生は、『これが本当の英語のルールなんだ』と気付くことができます。イギリス英語、アメリカ英語の違いを説明したりもします。だから私は文法を教えるのが好きなんです。」
キャシー先生が好きな授業
「ディベートの授業が好きです。ディベートは2週間ごとにあって、2チームに分かれ、それぞれが意見を言って討論します。
議論をするとき、日本人の学生は自分自身の立場を明らかにして説明するというのが、うまくできないことがあるんです。レシュマ先生が言った通り、親切すぎるところがあるから、はっきりYES/NOを言えないようです。学生にとって、ディベートのクラスは強く意見を言い説明する練習になります。
普段静かな学生が、強い意見を言っているときや、ディベートの終わりに誰がチームに貢献したか話しているのを見るのは、とても素晴らしいことです。」
ウナ先生が好きな授業
「私もディベートが好きですが、他の授業だと、午前クラスのボキャブラリー(語彙)が好きです。語彙やフォニックスを教えます。どうやって発音するかを教えたり、特定の発音を扱ったりします。学生にはいつも授業を楽しんでもらいたいですね。」
レシュマ先生が好きな授業
「私もボキャブラリーの授業が好きです。ボキャブラリーは色々なことを向上させてくれるんです。フレーズ、イディオム、形容詞、スラング...やることはたくさんあります。ボキャブラリーは、理解の扉を開けてくれます。単語を知れば知るほど様々なことを説明できるようになるんです。
私はボキャブラリーを教える過程が好きですが、学生にも同じくらい楽しんでほしいですね。学生が様々に違った状況でボキャブラリーを使えるようになったときは嬉しいですよ。」
語学学校でどんな時に幸福を感じるか
フィジーといえば、幸福度No.1の国。
ということで、先生がどんなときに幸せを感じるか、聞いてみました。
レパニ先生が語学学校で幸福を感じる瞬間
「ランチタイムだよ(笑)。今が学校にいるときの中で一番幸せ。学生もそうだろうけど(笑)。
※インタビューはランチタイムに行っています。
冗談は置いておいて、生徒が学んだことや考えたことを実践できたとき、私が教えたことを生徒が楽しんでくれたときは嬉しいですね。それから、生徒がムーブアップしたり(上のレベルのクラスに上がること)、英語が上達してくれることが、私の幸福です。
まあでも、やっぱりランチタイムは幸せだよ!」
キャシー先生が語学学校で幸福を感じる瞬間
「学生が休まないで毎日学校に来てくれること。授業を楽しみにしてくれることです。
一番幸せなのは、卒業式。『連絡を取り合おうね』『またフィジーに来てね』と言うんです。最後の日は、卒業テストを受けてもらって、結果を見る。そうして『上のクラスに行ける点をとれたよ!』と先生と生徒がハグをするんです。
それ以外の日も、毎日幸せです。もちろんランチもね。」
ウナ先生が語学学校で幸福を感じる瞬間
「ランチも幸せですが、生徒がムーブアップしたときはいつでも嬉しいです。クラスで何か得るものがあって、生徒が英語力を向上させられたとき、それから卒業したときも幸せを感じます。キャシー先生が言ったように、卒業テストで上のクラスの点をとってくれたときも。『また会いましょう』と言ったときも。私も毎日幸せですよ。」
レシュマ先生が語学学校で幸福を感じる瞬間
「ランチじゃなくて休憩時間全部です(笑)。
どの先生も賛成すると思うけれど、最後にお礼を言われたときは嬉しいですね。『わかりやすい』『概念がわかった』『100%理解できた!』と言ってもらえたときです。」
インタビューはまだまだ続きます。
次回は、先生たちが思うフィジーの魅力や幸福を感じる瞬間について、ご紹介していきます。