フィジー、生まれ変わりの予感…!
BULA~
こんにちは!
今回はフィジーの新しい時代の幕開けを予感させる出来事について、スクールオフィサーのAyanoが情報をお届けします
なんと今年から、新しい独立国家としてのアイデンティティを象徴すべく、フィジーのお金のデザインが変わります
新しいお金のデザインでは、エリザベス女王の肖像画が取り除かれ、フィジーに固有の植物や動物など、フィジーが世界に誇る自然環境を表すキャラクターたちが登場します
(ちなみに今まで便利だと思って私も使いまくっていた2ドル札も、新しいデザインでは2ドル硬貨に変わります。)
旧デザインはこちら↓↓(sample)
オーストラリアのお金を見たことがある方はご存知かと思いますが、フィジーのお金とオーストラリアのお金は実はとてもよく似ています。
というのは、両国ともイギリス領であった歴史があり、その頃の名残からエリザベス女王の肖像画が全てのお金に載せられています。
歴史を遡るとフィジーは1874年、イギリスの植民地となります。フィジーがイギリスから独立したのは1970年、つまり100年近くイギリスの統治下にありました。
通貨のデザインに加え、国旗や公用語(英語)など、未だフィジーにはイギリス領であった名残が多く残されています。
大統領であるRatu Epeliは、以下のように述べています
“The designs have been deliberately selected by a team of eminent
Fijians to firmly remind us our beautiful national heritage that can all be too
easily lost, if we fail to protect and treasure them. While our endemic flora
and fauna may be treasures of natural beauty and pride, there is an underlying
need to forever preserve, protect and promote them to the world,” (フィジー政府のウェブサイト、fiji.gov.fjより抜粋―12月12日付記事”BOLD NEW CURRENCY DESIGNS UNVEILED”)
(「貴重に保護することが無ければ失われかねない、美しい自然環境遺産を私たちが決して忘れることのないよう、新しい通貨のデザインは本国の著名人たちによって選ばれた。この土地固有の植物や動物は国家の美と誇りを象徴する貴重な財宝であると共に、これらを永遠に保護し、そして世界に知らしめる必要がある。」)
現在のフィジードルのシステムは1969年に導入され、その際に旧デザインが使用されました。
大統領は旧デザインを変更することについて、以下のように述べています
"Fijians
are forever grateful to the Royal family for allowing us to use their effigies.
However, it is now time to move forward as we strive to create our own
identity.” (同ウェブサイトより抜粋―12月12日付記事”H.E. RATU
EPELI NAILATIKAU - UNVEILINING OF FIJI'S NEW FLORA AND FAUNA DESIGN BANKNOTES
AND COINS”)
(「フィジー国民は、イギリス王家がその肖像の使用を許可したことに対し、永遠に感謝し、敬意を示すだろう。しかし今こそ私たちフィジー人が新しい自国のアイデンティティを築くために奮闘し、前進する時が来たのだ。)
独立国家として歴史を刻み始めてから40年余り。
フィジー共和国は忘れかけられている自国のルーツや歴史に、もう一度目を向ける時が来たと感じています。
新しいお金のデザインは、2012年の12月に発表されたばかり。
新しい1ドル硬貨は少しずつ出回り始めましたが、お札はまだ全く目にしたことはありません。
また今年2013年の1月1日、近い将来にフィジーの国旗も変える方向性が発表されました。
オーストラリアのThe Australian Newsでは、フィジーの国旗変更決定を“Fiji
changing flag first 'embarrassing'(フィジーの国旗がオーストラリアよりも先に変わるのは恥ずかしい限りだ)”というタイトルで発表しています。
今や、新しい方向性を持って動き始めたフィジー。
自国のルーツやアイデンティティを誇りにするということは、国民の意識に大きな変化をもたらしてくれるでしょう(・∀・)つ
新しいデザインのお札(実物)はまだ一度も目にしたことはありませんが、いつこの手に取ることが出来るのか、とても楽しみです
新デザインに興味がある方、是非ぜひインターネットでサンプルを探してみてください
今回の歴史的瞬間を目の当たりにし、これからのフィジーの独立国家としての歩みに大きな期待が持てそうです
それでは、今回はAyanoがお届けしました
また次回会う時まで…ごきげんよう