一年で一番おいしいごはん~甘い三日月のお祭り~
アサラーム・アライクン
インターンスタッフのKeniです
突然ですが、皆さんおいしいご飯食べてますか??
人生の中でも、特にご飯がおいしいと感じたのはどんな時でしょうか?
僕は、家族で食べたすき焼きと、部活後のラーメン。。
この2つが人生でたくさん食べたご飯の中でも最高においしかったです
どうしてこのご飯がおいしかったというと...
一カ月前から、今度のこの日はすき焼きを食べるわよ
とお母さんから告知をされ、まだかまだかと待ち続けたすき焼きのご馳走感や
汗をびっしょりかきながら練習をし
お腹がペコペコになった時のラメーンの待ってました!感
が、この2つを最高においしいご飯にさせたのでしょう
かの有名な哲学者ソクラテスはこんな事を言っています。
「食物の最上の調味料は飢えであり、飲み物のそれは渇である」
世界の中には、この最上の調味料を意識的に作り上げる人たちがいます。
それが、ムスリム(イスラム教徒)の人々です
最新の外務省のデータによると
フィジーにはムスリムの方々が7.8%います。
(外務省HP)https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/fiji/data.html
なので、町を歩いているとモスクやムスリムの衣装を身にまとった人々の姿をよく目にかけます
そんなムスリムの方々は1年に約1カ月ほど断食を行います
この断食はラマダンと呼ばれます。
今年のラマダンは5月16日~6月14日の約1カ月でした
断食といっても1ヶ月ずっとなにも食べない訳ではなく、
日が出ている間だけ何も食べないのがラマダンの決まりとなっています
食べ物だけはなく、ラマダン中の昼間は水も唾さえも飲んじゃいけないのだとか。。
なので、ラマダン中ムスリムの方々はお店は早くしめたり、顔が疲れていたりします
しかし、ラマダンが終わった後はEidというお祭りが行われます
見づらいですが、Eidの日は綺麗な三日月と金星が
イスラム教のシンボルマークと同じ位置に来ます
断食が終わり、Eidが始まると
皆、大はしゃぎ
Eidの祭りになると素敵な衣装で着飾った女性の姿をたくさん町で見かけることができます
薬局のお姉さんも
Beautifulすぎる。。
日本では、ニュースでイスラム教徒の事件が報道されることもありますが
Fijiでは、イスラム教も含めお互いの宗教同士うまくやっているなとたびたび感じます
(Fijiのモスクに行ったスタッフのお話)http://livedoor.blogcms.jp/blog/freebirdinstitute/article/edit?id=52017351
実は病院の受付のお姉さんも、薬局のお姉さんもヒンドゥー教徒
しかし、Eidの日はオシャレをして町へ繰り出します
彼女ら曰く、「お祭りに宗教は関係ない。楽しいものは楽しむ。」らしいです
こういうおおらかな所もFijiの幸せを作っているのかも。。
コカコーラのポスターもEidが近づくと、三日月がデザインされており
Eidをお祝いしています
一カ月間、日中に断食するのは難しいかもしれませんが
数日間ならできるかも
そして断食後の、食事はなんといえません。。
Fiji留学に来ると、コンビニがなかったり、日本食が食べれなかったり
学校中は日本語が禁止だったり、家族に会えなかったりします
しかし、生まれてからあたりまえにあるものが、なくなる事によって
当たり前にあったものの、ありがたさに気付ける機会にもなります