Prophet Mohammed's Birthday
Bula
オフィススタッフのMaiです。
2016年も最後の月を迎え、フィジーでもクリスマス・年末に向けて
人々が活き活きとしてきています
ここフィジーでは、国民の大半を占めるフィジー人が
キリスト教である為、クリスマスは国民の祝日となっています
クリスマスは、キリスト教徒がキリストの誕生を祝う日ですね。
日本でもクリスマスを祝う習慣はありますが、さすがに「祝日」
とまではいかないですよね
そして、フィジーにはもう一つ、誕生日を祝う祝日が存在します。
それが「Prophet Mohammed’s Birthday」、イスラム教の祝日です
フィジーは、
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フィジー系フィジー人:51%
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インド系フィジー人:44%
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その他(ヨーロッパ・アジア系等):5%
の割合で形成されています。
更に、宗教を見ていくと、
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キリスト教:52%
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ヒンズー教:38%
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イスラム教:8%
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その他:2%
となっているようです。
※Wikipedia参照
基本的に、フィジー系フィジー人はキリスト教なので、
4割ちょっといるインド系フィジー人がヒンズー教とイスラム教に
分かれているんですね。
彼らは、見た目も、話す言語もほぼ一緒なので、実際には見分けるのが
難しいので、私たち日本人から見ると、驚きますね
ただ、本国インドのように、ヒンズー教徒とイスラム教徒が対立
している、という構造は全く見られません。サトウキビ畑での
奴隷時代を一緒に過ごした仲間、という意識なのかもしれませんね
さてさて、前置きが長くなりましたが、人口の8%を占める
イスラム教、少数派ではありながら、フィジー国内ではしっかりと地位を
確立しています。
街中に大きなモスクを構えていたり、今リニューアル中のナンディ国際空港内に
礼拝所が設けられていたり、ムスリム(イスラム教徒)の学校もあります。
また、国政に参加するような政治家や指導者、会社の重役などの高い地位に
いるムスリムも結構いるようです
そして、イスラム教の預言者であるProphet Mohammedの誕生日も
祝日となっています。(世界の約50の国で、祝日となっているようです。)
イスラム教のカレンダーによって毎年かわり、今年の祝日は12月12日。
さて、イスラム教の人々は、この日どのようなお祝いをするのでしょうか
ある国では、出店が並ぶ道でパレードを行ったり、モスクや家を飾り付ける、
食べ物を持ち寄って家に集まり、子供たちの(Mohammedに関する)詩の朗読を聞く
等が行われるようです。
(Daily Mail Online参照:インド、ムンバイ)
(timeanddate.com参照:サウジアラビア、メッカ)
一方で、特に派手なことはせず、コーランをじっくり読んだり、日中断食をしたり、
静かにその日を過ごす、という教徒もいるそうです。
フィジーでは、一部、モスクに集まって集会を開き、お祝いをしますが、
基本的には家族がそろって、親戚を訪ねたり、同じモスクに
通う仲間が集ったり、静かに過ごすのが常のようです。
(FIJI SUN ONLINE参照:フィジー、ランバサ)
※ナンディにあるイスラム教のモスク。集会はあったのかわかりませんが、
午後はがらんとしてとても静かでした。
キリスト教の祝日だけでなく、ヒンズー教やイスラム教の祝日も含まれている
ここフィジーは、やはりユニークであり、国民が幸せな国ですね