日本にあるフィジーバーに行ってみた!
BULA!!みなさんこんにちは、ひかるです。
そろそろ海外に行きたくてたまらなくなっている方も多いのではないでしょうか。実は私もその一人。行きたくても行けない…と本屋さんでガイドブックをペラペラとめくる毎日を過ごしています。
そんな私に友人が紹介してくれたのは、日本で唯一のフィジーバー『ブラフィジー』。日本で大阪に1件しかないため、関東に住んでいる私は6.5時間をかけて大阪を一人旅してきました。
そのお店の店主のヨギさんは関西弁がペラペラのフィジアンです。
彼とお話しをし、さらにフィジーに行きたくなってしまったので、今回はその時のお話をご紹介します。
目次
日本にもあった!本場フィジーのお店!?
大阪の日本橋にある『ブラフィジー』というフィジーバー。 2年前、フィジーで出会った友人と初めて日本で再会し、一緒にお店を訪れることにしました。 マップで検索したところまで歩くと、お店の前に年季の入ったフィジーの国旗が見えてきます。階段で地下まで降りると、そこには待ちに待ったフィジーが!
扉を開けると店主のヨギさんが『ブラ!(フィジー語でこんにちは)』とあいさつをしてくれます。 入ってまずびっくりするのは、店内の雰囲気です。
壁はすべてフィジーカラーの水色。 今まで来店したお客さんとヨギさんの写真、フィジーの国旗、ユニフォームが一面に貼られています。天井からは、ラグビーボールがぶら下がっていて、フィジーが好きな私は興奮が止まりません。
メニューには様々なフィジーのお酒と、お料理がいくつかありました。 かつてフィジーでよく飲んでいたトライブというお酒と、ナンピザを注文し、水色のソファーに腰掛けます。
そして、ヨギさんから『フリーバードの卒業生?』と一言。 よくフリーバードの卒業生が来店し、皆でフィジーの思い出について話すそうです。
ヨギさんに今フィジーについてのコラムを書いていること、将来フィジーに住みたいと思っていることをお話ししました。そうしている間に注文したナンピザと懐かしのお酒が登場。
ナンピザはナンの上にフィジーのカレーとチーズをトッピングさせたものです。
『俺はカットしないからね!フィジアンは仕事しないねん』 とフィジアンらしい陽気な冗談もハッピーセットです。
おなかはすいていませんでしたが、自分で小さくカットし、おいしくいただきました。 懐かしい思い出話とおいしいお酒においしいごはん。 あっという間にお酒を飲み終え、次のお酒を注文します。
「おすすめのお酒は何ですか?」いい気分になって調子に乗った私は「ちょっと強めで」と余計なことを言いました。 ヨギさんは『フィジーのラム酒を知ってる?』と私に何種類かのお酒を紹介してくれました。
この時初めて知ったのですが、フィジーには有名でおいしいラム酒がたくさんあるそうです。
種類が多すぎて選べなかったので「とりあえずおすすめで。」とラム酒ベースのカクテルをいただきました。
店主が教えてくれた3つのこと
調子に乗って強めのお酒を飲んでしまい、記憶が曖昧な私でさえも、ヨギさんのお話はとても強く印象に残っています。 ヨギさんのお話を聞いていると、またフィジーを訪れたいなという思いが強くなりました。同時に、素敵な考えを持つことに場所は関係ないのかもしれないと感じました。
↑フィジーでいつも飲んでいたお気に入りのお酒です
【フィジーの魚はとってもおいしい!?】
フィジーの魚についてはこちらの記事をご参照ください。
以前フィジーを訪れたとき、市場に並べられたフィジーの魚たちを見て衝撃を受けました。
そこに並んでいたのは、ピンクや水色などのとっても色鮮やかな魚たち。
ヨギさんは昔漁師のお手伝いをしていたらしく、フィジーの魚について教えてくださいました。
『なんでかはわからないんやけど、日本人はウニを見るとめちゃくちゃ喜ぶよね。』
フィジーではウニを生で食べる習慣はないらしく、日本人が喜んで食べているのを見てとても不思議だったと言っていました。
フィジーでは、魚は『魚』として売られているため、どんな魚がいるのか気にかけたことはありませんでしたが、鯛などの日本では高価な魚も安価で手に入れられるそうです。(ヨギさんは自分で釣って食べていたそうです)
フィジーでは肉料理を中心に(と言ってもほぼカレーでしたが)食べていたのですが、次回訪れたときは魚料理にもチャレンジします!
楽しそうな釣りのコラムはこちらから。取れたての魚を食べるのも最高ですね。
【人を助けるのは自分のため】
日本でのフィジーバーの経営だけでなく、たまに建築のお手伝いもしているヨギさん。自分の家の壁の塗り替えやご近所さんの屋根の補修工事もすべて自分でやってしまうそうです。
「自分のお家はわかるけど…他人の家の修理までやってしまうんですか?大変じゃないですか?」と思わず聞いてしまいました。
ヨギさんはその質問に対し、『人を助けるのは自分のためでもあるから。』と教えてくれました。
『今誰かが困っていて、それを自分が助けるやろ。そしたら自分が困ったときに必ず誰かが助けてくれるんや。自分だけじゃない。もし知り合いの誰かが困っていたら「ヨギさんが昔助けてくれたから」って、誰かが助けてくれるんや。
だからヒカルがフィジーに行ったら、きっと俺の知り合いが助けてくれるよ。』
このような考え方がフィジーのケレケレという文化につながっているだと感じました。
以前の記事にも書きましたが、フィジーの人々の親切心には裏がありません。チップを求められたことや、見返りを求められたことは一度もありませんでした。そのような純粋な優しさが、また他の人の優しさを生むのだと感じます。
「疑ってかかる」人間関係を忘れさせてくれる国、フィジー。
ヨギさんと話しているとそんなフィジーを懐かしく思い、1年前のことを昨日のことのように思い出してしまいました。
【お金がすべてじゃない】
ヨギさんはフィジーから日本に来て、もう20年以上経つそうです。始めはダイビングのお仕事をしていましたが、セールスのようなやり方に疑問を感じ、その仕事をやめ、今に至るとおっしゃっていました。
数々の経験を経て「お金は本当に大切だけど、」と話すヨギさん。
「でも、お金がすべてじゃないんや。」と続けます。
『お金はたしかに大事なんやけど、明日死んだらお金って持ってけないやん?』
笑いながら陽気に話すヨギさん。
本当にその通りだと納得してしまいました。
最近、すべての価値をお金に換算する社会になっているのでは、と感じています。
人生における成功とはお金をたくさん持つこと。権力や地位とお金のつながりも切り離すことはできません。そのため、多くの人は「お金」を求めて生活しています。
【生きるためのお金】のはずが、いつからか【お金のために生きる】ように変わってしまっているのではないでしょうか。
ヨギさんはフィジーと日本でダイビングの先生をしていましたが、同じ仕事でも、全く違う仕事だったと話してくれました。
『フィジーではダイビングを楽しむことを教える。でも日本のダイビングはまるでセールスのようでダイビングを楽しむこと自体にフォーカスできなかったんだ。』
“お金は本当に大事だけど、お金がすべてじゃない”
この言葉をフィジーで何度も耳にしました。
彼らの幸せをお金に換算することはできません。
私たちの知らない『幸せ』の本質を彼らは知っているのだと思います。
現在は田舎に住み、たまにご近所さんが大量の野菜を玄関においてくれていることもあるそうです。
『誰が置いたかはわからん。でももらっちゃう。』
ヨギさんが誰かにした『親切心』がまわりに回って返ってきているのかもしれません。
まとめ
大阪まで6.5時間。とても長い旅でしたが、そこでは、時間やお金に代えられない素敵な出会いを見つけることができました。
『フィジーに住むのは難しいで。でもやってみな。』
コロナという状況下で、前に進むべきか迷っていた私に彼がくれた言葉です。 彼の話を聞いて、再びフィジーへの想いを確かめることができました。
日本唯一のフィジーバー『ブラフィジー』。 そこで感じられる、フィジー独特の雰囲気とおいしいお酒と素敵な店主。 そして、必ず、みなさんもそこで何かに気づき、何かを見つけられるはずです。
ぜひ一度、訪れてみてください。
それでは、また。