マップなしで目的地にたどり着く!?~フィジー観光での経験について~
BULA!!みなさんこんにちは、ひかるです。
前回は、私のスマホを失った話について書かせていただきました。
そんなスマホなし生活の私がフィジーでやっていけた理由。
それには、フィジー生活のシンプルさと人々の親切さが大きく関係しています。
ということで、今回は私がフィジーで体験した【目的地を下調べせずに観光してみた】出来事から、なぜフィジーの人たちを特別に思うのかについて書きたいと思います。
目次
フィジーで観光するときの移動手段とは…?
もともと方向音痴で乗り物が苦手な私は、海外で観光する際、バスや電車の乗り換えなどの交通手段で1番につまずいてしまいます。(日本の電車も苦手です。)
しかし、フィジーでの移動手段はとってもシンプルで簡単です。
以前の記事にもあったと思いますが、フィジーでの主な移動手段はバス、ミニバス、タクシー、飛行機です。
長距離バスや飛行機は出発時間が決まっていますが、基本的にバスの時刻表はありませんし、複雑な乗り換えもありません。タクシーは交通手段の中では割高ですが、1メーター約75円からとなっており、日本のタクシーに比べると10分の1ほどの料金で乗ることができます。
しかし、バスは1本しかない国道を走っていますので、ちょっと外れた場所に行くためには他のローカルバスかタクシーに乗り換えが必要です。
繰り返しにはなりますが、フィジーにはバスの時刻表がありません。また、バス停が多すぎて1つ1つのバス停に名前がありません。
普通であれば『ここに行こう!』と場所を決めたら、インターネットで検索してバス停を調べ、時間や手段などの計画を立てます。もちろん、それが1番安心ですが、むしろそうしないほうが楽しい旅になることもあります。
ということで、今回は私と友人2人で、フィジーに入国して初めての週末に、海がきれいと言われている ”シンガトカ” の”コーラルコースト” という場所に行ったときのお話です。
出発からフィジータイム
みなさんフィジーと聞くと『海がきれい』というイメージが強いと思います。
私もそのイメージのままフィジーに上陸しましたが、実際にはナンディー校から1番近くの海はそれほどきれいではありません。
そこで私たちはイメージ通りのきれいな海を見るために、シンガトカ(ナンディーから約65km)に行くことにしました。
事前に調べた情報は
・長距離バスがナンディー空港から出発する ・シンガトカの『コーラルコースト』という場所に行けばきれいな海が見える
この2つのみです。この時点で私たちは大きな勘違いをしていたのですが、もちろん気づくはずもありません。
とりあえず、前日の私たちは『じゃあ明日9時に空港集合ね~』とだけ約束し、帰宅。
次の日。
私たちが空港に集合したのは10時ごろ。(フィジータイムです。)
バスの乗り場さえわからなかった私たちは空港の人に聞いて、バスが1時間後に出ることを知りました。
時間をつぶし、さっそく出発です。
バスの中はいつも通り、陽気な音楽が流れていて、乗っている人たちもなんだか楽しそう。 シンガトカに着くまでの約1時間、会って1週間もたたない友人といろいろな話をしました。ここ(フィジー留学)に来るまでの経緯、夢や目標、家族の話など。
後に書きたいと思っていますが、フィジーで出会う日本人(留学生もそうではない方も)は、それぞれの目標を持ち、夢に向かったり、夢を探していたりする人ばかりでした。日本に帰ってきた今でも、彼らから刺激を受け続けています。
そんな話をしていたら、あっという間についてしまいます。
バスを降りると、そこにはマーケットが広がっていて、野菜や果物、ケーキやパン、ロティ(インディアンの主食で薄いナンのようなもの)が安く手に入ります。
私はそこで昼ごはん用にホットドック(約150円)を買いました。
※ちなみに、バスの片道代はホットドックの2個分でした。(つまりバス代はめちゃくちゃ安いです。)
いざコーラルコーストへ‼…と思ったら…コーラルコーストは場所じゃない?
さあ、シンガトカに着き、お昼ご飯も買いました。
いざコーラルコーストへ!!!
…しかし、私たちはここからどう進むのか全く知りません。
とりあえず、近くにいた人に聞いてみます。
「コーラルコーストに行きたいんだけど、どのバスに乗ればいい?」
少し傾げた顔をされましたが『あのバスだよ』と教えてくれました。
そして、バスに乗って運転手に「コーラルコーストへお願いします」と伝えると
『コーラルコーストのどこ?』と聞かれました。
…どこって…どこ?
私たちの頭の中はハテナでいっぱいでしたが、どうやらコーラルコーストとは場所の名前ではなく、海岸沿いにホテルが点在するリゾート地の名前でした。
何もわからなかったので、前に乗っていたフィジアンのおばさんに「コーラルコーストでよさそうな場所ある?」と聞くと『20分くらい乗れば海が見えてくるよ!』と教えてくれました。
そこから約20分バスを乗ったところでおばさんがバスの運転手に声をかけてくれました。そしてお礼を言って、バスを降ります。
それがここです。
※幸い、ここではまだスマホを失くしておりません。
実際もっときれいな海もありますが、初めてフィジーのきれいな海に、感動して興奮してしまいました。
海で食べるホットドックはさらに最高です。
あと、海にいる謎の生物。いまだにその正体はわかりません。
勝手に『海にいる長いナメクジ』と呼んでいました
1時間ほど海に入り、謎のナメクジと遊んだあとは、いつ来るのかわからないバスを気長に待ちます。
この “いつ来るのかわからないバス” を待っている時間もフィジー独特の旅の楽しみと言えるでしょう。
帰りは来た通りのバスに乗り、友人と帰りに友達になったフィジアンとフィジーの話をしながら帰りました。
旅を終えて。私がフィジーの人を好きなわけ。
時間にしばられず、計画にしばられない1日。
日本に帰ってくると、意識しないと過ごせないような日です。
今回の旅は、現地の人の助けがなければ目的地にたどり着くことができませんでした。
フィジーにいるときは、人が親切でシンプルな毎日を過ごせることを当たり前に感じていました。しかし、このようなフィジーの特別さは、他の国に行ったり、日本に帰ったりしてから気づくということが多くあります。
実際にタイでバスに乗ったとき、同じように行先だけ伝えて『~に着いたら教えてほしい』と伝えました。すると、よくわからないところに降ろされ、スーツケースをもって1時間ほど歩いたことがあります。
他の国でも親切心だと思って従い、騙されたり、お金をぼったくられたりすることがありました。日本でも親切な人はたくさんいますが、忙しそうな日本人に声をかけるのはなかなか勇気がいります。
出会って3分で仲良くなれます
私がフィジーの人を好きだと思う理由は、【彼らの親切さはそのままのまっすぐな親切心】であること。『海外では人を疑うべき』という固定観念を覆されます。
フィジーの人たちがフレンドリーであり、誰とでもすぐに仲良くなれるのは、互いに疑いの気持ちがなく、誰に対しても仲間意識があるからなのではないかと感じました。
今回はシンガトカのコーラルコーストを訪れた話でしたが、シンガトカには大きな砂丘や、運が良ければ移動遊園地などでも遊ぶことができる観光スポットです。
それについてはまた後ほど書きます。
それではまた。