留学受け入れ再開のフィジー入国後の隔離生活 2021年1月時点
新型コロナウイルスの感染拡大により、世界中で大きな影響を受けました。
フィジーも例外ではなく、2020年3月に初めての感染者が確認されて以降他国からの入国を厳しく制限してきました。
しかし、その後の感染対策が功を奏し、フィジー国内の感染状況が改善されてきました。
そして、ついに今まで多くの留学生を輩出してきたフリーバードがフィジー国政府より留学生の入国許可を取得し、フィジーへの留学受け入れを再開することができました。
今回の記事では、コロナ禍の中で留学することのできるフィジーの入国後の隔離措置について紹介します。(2021年1月現在の情報です)
依然として入国者への厳しい隔離措置は続いており、新たな感染者を出さないためにもルールを守りながら感染対策に協力してください。
目次
フィジーの規制情報および入国前・入国後に必要な対応
フィジーの入国規制
・海外からの入国者はナンディ国際空港またはデナラウ・マリーナに限定される
・入国者は全員検疫と隔離に従わなくてはいけない
入国可能対象者
・フィジーの国籍もしくは在留資格を有している人
・フィジー国政府より特例で入国が認められた人
(フリーバードでの留学者はこちらに該当します)
入国前・入国後に必要な対応
日本出国前72時間前以内にPCR検査を日本で受診し、陰性であることを証明する必要があります。
例)12月24日に出国する場合
12月21日〜24日に受けたPCR検査の結果が有効であり、検査の結果陰性である必要がある
(12月20日以前に受けたPCR検査の結果は無効です)
PCR検査場所:〒105-0013 東京都港区浜松町2丁目13−9 Tケアクリニック浜松町
詳しい流れに関しては後に述べますが、入国者は入国後直ちに原則全員ホテル内での14日間の滞在が義務付けられています。14日間の隔離後、PCR検査で陰性が確認された場合のみ隔離が終了となります。
フィジー到着〜ホテル到着まで 一般的な流れ
ここではフィジー到着後、フィジー政府指定のホテルに到着するまでの一般的な流れを詳しく紹介します。すべての入国者は、フィジー政府が定めた入国規制ガイドラインに従う必要があります。
以下はそのガイドラインに記載されている内容です。
ホテル到着〜隔離終了まで 隔離中の基本的なルール
ここではホテル到着後の隔離が終了するまでの一般的な流れとホテルでの隔離中の基本的なルールについて詳しく紹介します。すべての隔離中の人は、フィジー政府が定めた入国規制ガイドラインに従う必要があります。
指定されたホテル到着
隔離初日
軍医官がすべての人の健康状態のチェックを行います。
→この結果に基づき、隔離者の容態の変化の監視体制を整えます
ホテル内の基本的なルール
・部屋の外に出てはいけません(自分の部屋のバルコニーは可)
※軍人・警察に入るよう言われた際は指示に従う必要あります
・外部の人(知り合い・親族含む)と接触してはいけません
→外部の人の隔離先ホテルへの来訪の禁止
・隔離中に体調不良になった場合は直ちにナンディ病院内にあるコロナ隔離施設に搬送されます
ホテル滞在中のサポートについて
・検閲官、フィジー軍、保健省職員(隔離者の容態の変化を監視)が常駐し、サポートを受けることができます
→必要な場合はSIMカードの手配や両替をしてもらえます
・治療が必要な人は医療スタッフより受けることができます
食事代と宿泊代について
フィジー国民→無料(フィジー国政府が支払います)
※ルームサービスや追加で食事を注文する場合は自費です
それ以外の人々→全て有料です
生活必需品のお買い物について
・一週間に二回可能です
・購入希望リストがフリーバードスタッフにより渡されるので、欲しいものにチェックをし、封筒の中にお金(フィジードルで)とともに入れて軍人に渡します
→余ったお金は商品とレシートとともに渡されます
(お釣りをチップとして渡すかはあなた次第!)
✳︎事前に購入希望リストの他にフィジードルや変換プラグが入った以下のようなバッグがフリーバードスタッフにより用意され、軍人に渡されます
バッグの中身(食べ物・飲み物・お金・SIMカード・変換プラグなど)
食事・届け物について
・朝・昼・夜ご飯の毎日三食が使い捨てお弁当箱に入れられて、用意されます
例)フィジー料理(魚カレーなど)
日本料理(親子丼・天ぷらなど)
その他料理(骨つきチキン・ハンバーガー・ラム肉の野菜スープ・コンフレーク)
・食事に関しては高カロリーなものが多く、栄養は偏りがちです
→お湯沸かしポットが部屋に用意されているため、鶏がらスープや野菜スープなどの日本食を持ち込み、栄養のある食事を別で摂取することをオススメします!また、日本から調味料を持参し、自分好みの味に変化させることで美味しい食事を摂取することができます。
・ホテル内にあるレストラン・バーに行ってはいけません
・アルコール類がすべて禁止です
・全て部屋の外に置かれている机に用意されます(接触防止のため)
→用意され次第ノックされ、自ら机から部屋の中に入れます
部屋の清掃・洗濯について
・ホテルスタッフが部屋に入ることはないため、清掃については自分でやる必要があります
※3日に1回タオルやバスマットを交換することができます
・指定された洗濯エリアにある洗濯機を使用することが可能です(有料)
※手洗いで洗濯される方もいます
溜まったゴミについて
ゴミ袋をきつく締めて部屋の前にある机の上に置いてください
ホテル内施設の利用について
ホテル内施設であるプールやジムを利用することはできません
ホテルで用意されているものとされていないもの
○ 化粧品・洗面道具(ココナッツの石鹸、シャンプーなど)
※追加で頼むことができます
○ お茶、コーヒーのパック
○ 電子機器(冷蔵庫・ドライヤー・お湯沸かしポット)
○ クローゼット(ハンガー複数)
○ お水
※ペットボトルのお水を1日2本もらえます
○ Wifi
→全ての部屋に完備されており、いつでもパソコンを使用しながら作業をすることができます
※事前にポケットWifiとSIMカードの希望調査が行われ、希望した人にはフリーバードスタッフにより配られます
× 歯磨き粉と歯ブラシ
× ティッシュ
※各自用意しておくことをオススメします!
抜き打ちPCR検査の結果判明後...
✳︎隔離生活開始から数日過ぎると、抜き打ちでPCR検査が行われます
・抜き打ちPCR検査の結果が判明した後、朝と夕方にホテル内の指定された場所での散歩・運動が可能になります(一時間以内)
・散歩や運動を行う際は必ずマスク着用とソーシャルディスタンスを確保してください
・部屋の階によって散歩・運動可能時間は決まっています
※14日間の隔離が終わるまでにホテルの外に行ってはいけません
2週間の隔離後...
・PCR検査を受けます
→以下の条件を満たす場合のみ隔離終了です
・PCR検査の結果が陰性である
・コロナウイルスに該当する症状が出ていない
・体温が38度以下である
PCR検査代について
フィジー国民→無料(フィジー国政府が支払います)
それ以外の人々→有料(300フィジードル 日本円:約15000円)
※お金に関しては、日本の空港で出国前に両替またはナンディ国際空港のATMから引き出すことが推奨されています
ホテル到着〜隔離終了まで 隔離中のアドバイス
ホテルでの隔離は感染拡大防止のために重要なことではありますが、長期間自由の少ない生活を余儀なくされることに次第にストレスが溜まってしまいます。ここでは、隔離中の生活を少しでも快適に過ごせるようなアドバイスをしたいと思います。
部屋に籠るのではなく、自分の部屋のバルコニーに出てリラックス
隔離中、基本的には部屋の外には出られないのですが、バルコニーに出ることは許されています。部屋の中にいるだけではなく、バルコニーに出てフィジーの綺麗な空気を吸い、素敵な部屋からの景色を味わってみてはいかがでしょうか。
二週間の中で生活用品等を揃え、QOLを上げること
部屋の環境を自ら過ごしやすくするのは、ストレスを軽減することにつながります。
お金を払って欲しいものを買ってきてもらったりするなど少しずつ環境を変えてみましょう。日本の時と同じ生活を再現することは難しいですが、本などの隔離中に必要であると思うものを事前に用意して日本から持ってくることも一つの手段です。
ネット環境を利用して楽しみを増やす
幸いホテルでWifiを使用することができるため、整ったネット環境を利用して楽しみを増やすことも重要です。例えば、持参したパソコンを使用してyoutubeを見て楽しんだり、日本にいる友達とSNSを通して連絡を取り続けることは気持ちを明るくし、楽しみの一つとなります。自分から楽しむことのできる空間をつくってみましょう。
※日本と配信内容は異なりますが、Netflixで映画を視聴することができます。事前に会員登録することをオススメします!(Amazon Prime Video、Disney+、U-NEXTは視聴できません)
わからないことは積極的にフロントのスタッフに聞くこと
隔離生活中、まず隔離生活の最初に配られるホテル内でのルール等が記載された資料を十分に読み、理解するようにしましょう。そして、理解した上で他にわからないことがあると思います。その時にわからないまま過ごすのではなく、積極的にフロントに電話し、聞いて解決しましょう。自分から行動し、満足のいく隔離生活を過ごすようにしましょう。
人生で数少ない自由な時間を楽しむこと
隔離生活と聞くと、マイナスなイメージがあるかもしれません。しかし、隔離生活は自分の好きなことをすることができ、自由な時間を過ごすことができる貴重な機会です。自分のやりたいことをしながらのんびりと過ごし、あっという間に隔離生活が終了します。人生で数少ない自由な時間を存分に楽しんでください。
まとめ
実際にフィジーで隔離生活をしていた方にインタビューしたところ、フィジーでの隔離生活は「意外と退屈ではなかった」や「自分の好きなことをできる時間だった」といった前向きな言葉が返ってきました。
隔離生活は自由な時間を過ごすことができる貴重な機会です。存分に楽しみながら、有意義な2週間を過ごしてください! コロナが一刻も早く収束し、また楽しい平和な日々が訪れますように。
今回の記事は、実際にフィジーで隔離を体験した方の動画、フィジー政府が定めた入国規制ガイドライン、実際にフィジーに渡航し、隔離を体験したフリーバードスタッフへのインタビューをもとに作成しました。