TOEICだけじゃ評価されない?企業が求める「ビジネスレベルの英語力」
ビジネス英語とは、日常会話ができることを前提として、ビジネスの場における会議やプレゼン、メール、書類作成などの際に使用する英語を指します。
大手企業や外資系をはじめ、海外展開を進める日系企業への就職・転職を目指す際には「ビジネスレベルの英語力があるか」が問われる傾向です。
しかし、ビジネスレベルの英語力を身につけるうえで、以下のような疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
「そもそも英語のビジネスレベルがどのくらいかがわからない」
「ビジネスレベルになるには、どう勉強すればよいか、どのくらいの学習時間が必要なのかがわからない」
そこで本記事では、ビジネスレベルの英語力とは何か、ビジネスレベルの英語力を習得する方法を解説します。
目次
企業が求める「ビジネスレベルの英語力」とは
まず、企業が求めるビジネスレベルの英語力とは、具体的に何を指すのでしょうか。
ここでは、ビジネスレベルの英語力の概要を紹介します。
ビジネスレベルは4技能をバランスよく使える状態
ビジネスレベルの英語力は、英語の4技能(Listening、Reading、Writing、Speaking)を駆使して、業務遂行が自力でできるレベルの英語力を指します。
具体的には、ビジネスの場で以下の内容を英語でこなせる状態を言います。
- 会議
- プレゼン
- 商談・交渉
- レポート
- 企画書や請求書などの作成
- メール
- 電話対応
- 接待 など
ビジネスレベルの英語力を判断する上で「4技能をバランスよく使える」という点が重要なポイントです。
企業側は、採用後に英語を使って業務が問題なくできるかどうかを見ています。
ついつい資格取得の有無やTOEICなどの点数に注目しがちですが、企業側はあくまで業務を遂行する上で必要なスキルがあるかをチェックしているという点を意識しましょう。
日常会話レベルとビジネスレベルの違い
日常会話は、家族や友人などの間で日常的に使う、カジュアルな英語です。
ビジネスレベルは、この日常会話で使う英語に、ビジネスの場で使う単語力・表現力をプラスしたイメージです。
ビジネスレベルを習得するには、まずビジネスの場に相応しい単語を覚え、より適切な表現力を身につけることが大切です。
例えば、ビジネスの場では以下のように言い換えます。
・think(考える)→consider(考慮する)
・Yes. For sure.(大丈夫です)→Yes. Certainly(承知いたしました)
友達に対する英語ではなく取引先や顧客、上司を想定した会話表現ができることがポイントとなります。
TOEICスコアだと700点以上
ビジネスレベルは4技能すべてを備えていることが前提ではあるものの、英語力の目安として企業側はTOEICのスコアもよく見ています。
ビジネスレベルをTOEICのスコアに当てはめると、「700点以上」です。
「ビジネスレベルの英語力」を募集条件に挙げている企業に応募する場合、TOEICで700点以上あれば条件はクリアしていると言えます。
ビジネスレベルであることを証明するなら、まずはTOEICで700点以上を目指しましょう。
ただ、TOEICのスコアが高いからといって必ずしも円滑なビジネスコミュニケーションが取れるとは限りません。
企業側もスコア=本人の英語力とは捉えていないので、あくまでも点数は目安とするようにしてください。
※参考記事:TOEICは転職に有利?必要なスコアの目安と評価
※参考記事:【就活向け】大学生が目標にするべきTOEICの点数は?
就職・転職の面接で英会話力を問われることも多い
「ビジネスレベルの英語力」を募集条件に挙げている企業では、業務遂行に問題のない英語力があるかを確かめるために、面接で英語力を確かめることが多いです。
英語の面接では、自己紹介をはじめ、簡単な質疑応答、外国人面接官との会話などが求められます。
あらかじめ英語面接の想定をした上で、堂々とした淀みのないスピーキング力を示す必要があります。
「ビジネスレベルの英語力」を習得する方法
ビジネスレベルの英語力を習得するためには、大きく分けて以下4つの方法があります。
- YouTubeや教材を使って独学する
- 専門塾で学ぶ
- 英会話スクールで学ぶ
- 留学に行く
YouTubeや教材を使って独学する
「お金をかけたくない」「時間がかかってもコツコツやりたい」という方は独学が向いているでしょう。
今や動画や書籍などさまざまなコンテンツで手軽に英語を学べます。
YouTubeやアプリなら無料で学ぶことも可能なので、英語学習における最初の一歩に適しています。また、洋画を観たり、英語のニュース番組を聞いたりして英語の耳を鍛えるのもおすすめです。
独学をしてビジネスレベルの英語を身につけるなら、まずは毎日学習時間を確保することから始めてみてください。十分な時間を確保し、長期にわたって学習を継続していかないと期待するほどの効果が出ないかもしれません。
また、 TOEICなどのスコアは少しずつアップできるものの、会話の経験は不足気味になります。
客観的に判断してくれる人もいないので、会話力の向上が難しい点は気をつけたいポイントです。
※参考記事:【初心者向け】英会話の独学方法を5つの手順で解説!
専門塾で学ぶ
まとまった時間を確保できるなら、専門塾・コーチングに通い、プロの指導のもと効率よく短期間でスコアアップを狙う方法もあります。
しかし、短期集中である専門塾は1日あたりの学習時間は多くなり、授業以外の予習復習時間の確保も必要なので、まさに受験生のような毎日になることを覚悟しておきましょう。
費用は決して安くはないですが、「いつまでに〇点スコアがほしい」というようにスコアを優先したい方、短期間で英語力を伸ばしたい方には向いているでしょう。
英会話スクールで学ぶ
話す力に特化したいなら、英会話スクールで学ぶのも一つの手段です。
近年は英会話スクールでの学び方も多様化しており、グループレッスンやマンツーマンレッスン、オンラインレッスンなどがあります。
英会話スクールでは、「会議のための英語を学びたい」「英語で質問する機会があるので、その練習をしたい」など、明確な場面を想定できる方は効率よく練習ができるでしょう。
ただ、 TOEICなどのスコア向上に結びつきにくいので注意が必要です。
留学に行く
「4技能をバランスよく伸ばしたい」「効率よく英語を習得したい」という場合は、留学がおすすめです。
日本語ではない英語を話す環境に身を置くことで、学習時間を大幅に増やせます。
また、留学では最初にクラス分けテストが行われることが多く、そのなかで自分の4技能の英語レベルを明確に把握できます。
自分に合ったレベルで英語学習を始められるので、効率よく・確実にビジネス英語を身につけることができます。
※参考記事:語学留学で英語は伸びる?具体的な上達法や国の選び方を解説
一生モノのビジネス英語力と経験を得るなら「留学」がおすすめ
ビジネスレベルの英語力に加え、貴重な海外経験を得たいなら、思い切って留学に行くのがおすすめです。
英語を公用語とする南国の島国「フィジー」への留学なら、アメリカやオーストラリアの留学費用の半額で留学に行くことが可能です。
費用を抑えながらも、ほかの国への留学と同様の英語力を養えます。
フィジー留学では、初心者向けからビジネスレベルまでLevel1〜7のコースを用意しています。
自分に合ったレベルのコースで授業を受けられるので、確実に英語力を伸ばすことが可能です。
初心者の場合は、まずは基礎的な学習を確実に行い、後ほどビジネスで使われる、より丁寧な言葉づかいや専門用語を覚えていきます。
もちろん初めからビジネスレベルに到達している方であれば、ビジネスクラスからスタートすることも可能です。
また、 フィジー留学では留学生一人ひとりへのカウンセリングも充実しています。
また、 出国前と帰国前についてしっかり相談にのってくれるのもポイント。
例えば、ワーキングホリデーのビザ申請を手伝ってくれたり、世界一周のバックパッカーのやり方を教えてくれたり、海外インターンや海外就職の方法を一緒に探してくれたり…。
留学の前後に気軽に質問・相談ができるのは、フィジー留学の魅力です。
- 留学費用が圧倒的に安い
- 先進国の日本にはない生活習慣・文化を体験できる
- 自分のレベルに合った授業を受けて、確実にビジネスで使う英語力を伸ばせる
- 公用語が英語のフレンドリーな現地の人がいるので、気軽に英語を使って話せる
フィジー留学についてさらに詳しく知りたい方は「ホームページ」をご覧ください。
まとめ:「ビジネスレベルの英語力」の習得がゴールではない!
今回は、ビジネスレベルの英語力は具体的にどれくらいのレベルか、ビジネスレベルの英語力を習得する方法を紹介しました。
ビジネスレベルの英語力の習得はとても有意義なことですが、それ自体が目的になるのはよくありません。
大切なのは「ビジネスレベルの英語力」で「何をするか」です。
ビジネスレベルの習得はゴールではなく、習得した先にある本当の目標・やりたいことを叶えるための過程です。
どの方法で取得を目指すにしても、英語力を取得した先の目標をしっかり見据えた上で学習をするようにしましょう。