コロナで留学を延期した理由とオンライン留学を選ばなかったわけ

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皆さんこんにちは。インターンのTamaです。
私はコロナのせいで約1年間の交換留学で行く予定だったイギリスに行けなくなってしまいました…。
withコロナの留学には「オンライン留学」という選択肢も確かにありましたが、それでも私が「渡航延期」を選んだわけと、コロナ禍だからこそ「挑戦の心」を絶やさないで欲しい!というメッセージをお届けしようと思います。

コロナのせいで今までの努力が水の泡…?

私は日本生まれ・日本育ちで大学2年までは海外旅行すら行ったことがなく、初めてのパスポートは海外渡航ではなくIELTS(TOEIC/TOEFLのような英語の試験)を受験するために作りました。

そんな私は幼い頃から海外の文化や英語に興味があり、「いつかは海外に住む!」という志を持って国際系の大学に進学し、現在に至ります。
(私が実践している国内にいながら英語力を上げる学習法についてはコチラ!)

そんな私の夢を叶えるチャンスが訪れたのは昨年。私の通う大学には約1年間の交換留学制度というものがあり、私は学内選考を無事突破!!私にとって大きな夢であり、壮大な冒険でもある「海外生活」への切符を手にしたのです!!!

「やっと憧れの海外生活ができる!!」 渡航はまだまだ先だったのに毎日毎日留学生活を想像してはウハウハ気分が止まらないのでした。

しかし…。 2020年4月初旬、新型コロナウイルス感染拡大の影響で日本でも緊急事態宣言が発令され、私たちの知っていた「日常」はガラリと姿を変え、海外渡航はおろか、日本国内での外出すら制限を余儀なくされる日々が続き…

「え…?留学……行ける…よね?」 私の留学開始予定月は9月だったので、4月時点の私はまだ希望を持っていました。

というよりは、メッセージでやりとりをしていた友達一人ひとりに「留学行けるよね?」と聞き「9月なら大丈夫っしょ〜」という返答を得て自分自身を安心させようとしていたというのが正確かもしれませんが。

「留学に行けなかったらどうしよう…」 「今までなんのために頑張ってきたんだ…」 「私の大学生活はこれで終わるのか…」 最初は楽観視していた私も日ごとに不安要素が増え、ネガティブな考えがよぎるようになったのはいうまでもありません。

留学のことを考えるとウハウハだったあの頃とは大違い。考えるだけで泣きそうになりました。
たった数ヶ月でこんなにも状況が変わるなんて、人生とは皮肉なものです。

大学はオンライン授業に

そんな中、4月某日、私の通う大学では全授業のオンライン化が決定されました。 「まじかーーー」 オンライン授業には賛否両論あると思います。私も最初は「うまくいくのか?」と疑心暗鬼でしたが、案外やってみると通常の対面授業とそんなに変わらないし、利点も多いと感じています。

もともと少人数授業が大半を占める大学だからなのかもしれませんが、授業内で発言する機会もそれなりにあり、オンラインだからこそ遠方に住むゲストティーチャーを授業に招くということもありました。
授業で分からないことがあれば先生とZoom面談ですぐに聞けるし、Zoomには名前が表示されるので、クラスメイトの名前を間違えることもありません!

個人的には、毎年春の終わりに自然豊かなキャンパス(通称: 森)の木々に毛虫が大量発生して、気づかないうちにヤツらが肩に乗っているということがよくあるので、それを回避できたのがオンライン授業の1番の恩恵ですかね。

オンライン留学を選択しなかったわけ

そんなわけで在学する大学のオンライン授業を楽しみつつあった私。
留学先の大学も渡航ができるまではオンライン授業を提供していましたが、「オンラインで留学する」というアイデアにはどうしても賛成できませんでした。

周りの友人の中にはオンライン留学という形を選択した人もいるので、全否定するわけではありませんが、オンラインではどうしても、授業以外の部分に物足りなさを感じてしまうのです。

そりゃあ、単純に海外の大学の授業を受けたいという動機なら、間違いなく私もオンライン留学を選んでいたでしょう。日本国内でいくらでも英語力を鍛えられるということはそれなりに分かっていますから。

それに、私がもし海外経験豊富なら、別に現地に行かなくてもいいかなという考えに至ると思います。 しかし、海外経験がほぼゼロの私にとって「海外での生活」というのは、人生において大きな憧れであったとともに、これまで最も多くの時間を費やして努力し続けた目標でもあり、そう簡単に諦められるものではありません。

私が留学で得たいのは単なる学術的なスキルだけではなく、「経験」そのもの。 例えば、自分自身が外国人として暮らす経験、異なる価値観を持つ人と共に生活する経験、異国の地で自分自身の力で生活する経験、などなど、学習面以外の人生に影響を与えうる「経験」をすることこそが留学の醍醐味だと思うのです。 海外生活には楽しいことばかりではないことも知っています。

日本よりも確実に治安は悪いし、アジア人差別だって平気で存在する。でも、それらを「経験」することも人生において大事な糧になるのではありませんか?

「百聞百見は一験に如かず」

これは、大学1年生の時に出会ったあるNPO法人の方が言っていた言葉です。

「百聞は一見に如かず」ということわざはおそらく皆さんご存知だと思いますが、この言葉は文字通り、「どんなに情報を聞いたり見たりしても一度体験してみないと分からない」という意味で、今の私の原動力につながっている言葉でもあります。

この言葉が示唆するように、「経験」はオンラインでは感じられない、教科書では教えてくれない、自分自身の視野を広げてくれる大切な学びだと信じています。 だからこそ私は、「オンライン留学」という選択肢を捨て、留学を延期、そして休学するという選択をしたのです。

今でもコロナが憎いか?

よく、コロナで留学に行けなくなった・休学を余儀なくされた学生に対して「かわいそうだね」「残念だったね」という言葉が投げられます。

確かに、「予定通りに物事が進まなくなった」という点ではコロナを憎むべきかもしれません。
実際、私も最初は自分の留学チャンスを粉砕したコロナを憎んでいました。しかし、私は自分や自分と同じような境遇にいる学生のことを1ミリたりとも「かわいそうだ」「残念だ」なんて思いません。

むしろ、この状況はラッキーなのではと思うくらいです。 その理由のひとつは、「新しいことに挑戦する時間」が増えたからです。 私は以前から思っていたことがあるのですが、日本の大学生って個人の時間的余裕が少なくないですか?大学に入ってからは「授業→サークル→バイト」の無限ループで、気づいた時にはもう就活…なものですから、自分がやりたいことを考える余裕すらないまま大学生活は秒で終わってしまうような気がします。 そんな中、コロナが私に時間的余裕を与えてくれたおかげで、「どうせだったらこの間に何かやりたいことに挑戦してみよう」という気を起こさせてくれました。

そこで、興味関心の赴くまま、今年の夏休みの間にインドネシアのゴミ問題に立ち向かう2週間のオンラインプログラムに参加し、プラゴミ削減のためのInstagram運営をはじめました。

それに、今こうしてフリーバードのインターンとしてコラムを書いているのもコロナのおかげ。今まで取り組んだことのなかった記事執筆のほかにも様々な企画を通して自分のやりたいことを思う存分にやらせてもらってます!
^^ (フリーバードの回し者ではありませんよ笑) (そのほかにもコロナの自粛期間中に様々な新しいことに挑戦してきたので、それはまた別の機会に。)

また、様々なことに挑戦することで、自分自身の中にも変化が現れました。

これまでの私は、どちらかというとじっくり考えてから行動する派だったのですが、今の私の脳内にはとりあえずやってみよう精神が9割を占めています。それに加え、様々な人と関わっていく中で「人見知り度」が薄れてきたような気もします。

以前の私は重度の人見知りで「初対面の人とか無〜理〜〜」というタイプだったにも関わらず、今ではひょんなことから偶然出会った初対面の人とZoomで1時間半談笑するほどに。さすがに自分でも驚いてます笑。

このように、コロナのせいで留学に行くことは叶いませんでしたが、コロナのおかげで新しいことに挑戦する時間ができ、自分自身を見つめ直すようになった私は、本当にラッキーだと思っています。

そんな私に向かって「予定されていたレールを踏み外した」だなんて絶対に言わせません。レールは自分で敷いていくものですから!!

ピンチをチャンスに変えるのは自分次第!

ここまで、私がオンライン留学ではなく現地に行く「留学」にこだわるわけと、コロナがもたらした恩恵についてお話ししてきました。
新型コロナウイルスのパンデミックは未だかつて経験したことのない不確実性の多い状況であり、何が正しいのかなんて誰もわからないし、答えも存在しません。

ただ、ひとつだけ確実に言えることは、どんな状況でもピンチにするかチャンスにするかは自分次第ということ。こんな時代だからこそ「挑戦の心」を絶やさずに前進することが大切なのです。

私も来年に延期した留学を前に一回りも二回りも成長し、自分史上最強の状態で最高の留学「経験」を手に入れたいと思います! パンデミックから10年、20年経ったあとの自分が「コロナのせいで」ではなく「コロナのおかげで変われたんだ!」と胸を張って言えますように。

 

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