フリーバードでの半年間の海外インターン(オンライン)を終えて 〜日本語学校チームのサポート編〜
2020年7月から約半年間フリーバードで海外インターン(オンライン)に参加していましたゆうたです。
フリーバードでは、半年にわたり語学留学のコラム記事執筆、高校留学のコラム記事執筆、そして日本語学校チームのサポート活動をしていました。日本語学校チームのサポートは2020年11月からであり、約3ヶ月とコラム記事執筆に比べて少ないですが、日本語学校チームのスタッフに助けられながら貴重な経験をさせていただき、大きな財産となりました。
今回の記事では、私のインターンでの日本語学校チームのサポート活動について紹介したいと思います。語学留学・高校留学のコラム記事執筆についてはこちらの記事でまとめたのでご覧ください。
少しでもフリーバードでのインターンについて知り、興味を持っていただけたら幸いです。
目次
フィジー唯一の日本語学校 JLS
日本語教育部門JLSは、フリーバードが開始したフィジー国内で現在唯一の日本語教育プログラムです。語学学校と同じ敷地内に校舎があります。
この学校の開設目的は、日本語習得のためだけではなく、日本の国内企業への就職斡旋も行い、フィジーと日本を結ぶ役割を果たしています。 日本語学校に関してはコラム記事を執筆したので詳しくは、こちらをご覧ください。
日本語学校チーム サポート
フィジーでは唯一の日本語学校が2020年1月に開校され、多くのフィジー人が日本で働くことを目指して日本語を勉強しています。私は、JLSと呼ばれるフリーバードが設立したフィジー日本語学校が抱えている問題解決のミーティングに参加したり、実際に生徒に対して日本語の授業を行いました。
<サポート内容> 問題解決ミーティングへの参加・イベントの内容決め
ここでは、私が約3ヶ月間取り組んだ日本語学校チームのサポート活動の内容について紹介します。どのようなサポートをするのかは、ミーティングを重ねながら日本語学校チームの現地スタッフに提案していただいて、決定しました。
日本語学校が抱えている問題解決のミーティングへの参加
JLSは2020年1月に開設されたばかりであり、ルールなどの問題に関して話し合うミーティングに参加させていただきました。過去のアメリカの小学校での経験や大学で学んでいる教育に関する知識を共有しながらフィジー人生徒にとってより良い学習環境を提供するためにはどのような取り組みが必要であるか話し合いました。学校の経営・運営について考える機会は初めてであり、とても貴重な経験をさせていただきました。
日本語学校でのイベントの内容決め
日本語学校で実施する日本語スピーキング週間イベント(生徒に日本語を多く話す機会をつくる)に関する打ち合わせをZoomでし、内容や周知方法に関して具体的に話し合い、決定しました。より多くの生徒が興味をもち、楽しんでもらえるイベントとなるよう現地スタッフとともに二時間以上話し合いました。この経験から一つのイベントをつくりあげる大変さを学ぶことができました。
実際に実施したイベント(日本語を積極的に話す機会を設けるイベント)
<サポート内容> 現地の生徒に対する日本語の授業
問題解決のミーティングとイベントの内容決めのサポートの他に、週2回(ナマカキャンパス・ラウトカキャンパスの生徒に対して一回ずつ)、30分セッションの時間をお借りしてフィジー人生徒に対して日本のマナー、文化、観光地について知り、理解してもらう授業を実施しました。
日本語学校の生徒は一年間日本語を勉強した後は日本での就労を目指すこととなるため、日本で生活する上で必要となることを指導しました。
授業のスタイル
Zoomで現地の生徒(約40名)につなぎ、スピーカーを利用して現地にいるスタッフとともに授業を展開する(メインは私がやり、現地のスタッフにサポートしてもらいました)
授業までの流れ
授業の内容
テーマ:日本の電車内でのマナー
方法:日本の電車内でのマナーについて5つの禁止事項(電話の利用・大声で話す・飲食・ゴミ捨て・カバンを後ろにもつ)をスライド使って説明し、学んだことを○×ゲームをしながら復習する。
テーマ:食事のマナー・お箸のマナー・使い方
方法:食事をする際のマナーをスライドを使用して説明し、次に日本で食事をする際に利用するお箸を紹介する。お箸のルール(例:箸渡しの禁止)を説明した後に実際にお箸を使う練習をして、正しい使い方を身につけてもらう。
テーマ:日本の観光地の紹介
方法:日本各地の有名な観光地を選び、紹介する。生徒が興味を持った場所に関してはGoogle Mapを使用しながら詳しく写真やストリートビューを使用しながら説明する。
最後の授業後の風景
日本語学校チームのサポートを通して学んだこと・得たこと
日本語学校チームと一緒に活動することは自分にとって新鮮であり、全てが初めての試みでした。この貴重な経験を通して学んだこと・得たことを3つ紹介します。
日本人の当たり前が必ずしも当たり前ではないこと
日本に住んでいると、日本人が当たり前のようにやっていることが正しく、全ての人も同様に当たり前のようにやっていると考えてしまいます。日本語学校チームのサポートでフィジー人と接している時に日本人の当たり前が通用しないことが多くあり、日本人がしていることを同じようにフィジー人に求めることは間違いであることを理解しました。フィジー人にはフィジー人の良さがあり、性格を理解してフィジー人に合わせたルールの作成や指導が必要であると学びました。
わかりやすい・楽しい授業を展開することの大変さ
私は今まで日本で授業を受ける立場でした。今回、日本語を指導するにあたって、ただ指導すればいいのではなく、生徒の心に響く授業をする必要がありました。準備を含め、一つの授業をすることがとても大変であることを実感しました。理想を追い求めすぎて、生徒の反応が良くなかった時に猛烈に反省することが多くありましたが、一回一回の授業の改善点を次の授業で生かすことができたと思います。生徒にとって目的がはっきりとしたわかりやすい・楽しい授業を展開できたかはわかりませんが、一人でも多くの生徒が日本のマナーや観光地を覚えてもらえていたら嬉しいです。
元気に楽しく生きることの大切さ
フィジー生徒は、授業をしている時もフリートークで話している時も常にみんなが楽しそうでした。特に最後の授業の前に私にジンビ(戦いや試合の前に相手を威嚇し、自らを鼓舞するために行う儀式)を披露していた時の彼らは元気がよく、パワーをもらいました。盛り上がりすぎて制御が効かなくなることも多々ありましたが、そんな常に元気で楽しそうな彼らのように生きていくことが大切であると学びました。
感想・まとめ
日本語学校チームのサポート活動
学校運営について考えること、日本語を指導すること、興味深いイベントをつくりあげることの全ては私にとって大きな経験となりました。日本人とは全く違うフィジー人がどのようにしたらルールを守ってくれるのか、どのようなルールがフィジー人に合うものであるのか考えながらアイデアを出し、より良い学校運営ができるような方法を模索しました。授業に関してもどのようにしたら興味深くてわかりやすい授業をできるのか、現地スタッフと一つの授業をつくりあげるために長時間話し合い、試行錯誤しながら授業をしていました。多くの生徒が楽しんでくれた授業があった反面、反応が良くなかった授業もあり、指導することの難しさを実感しました。今振り返れば、大変なことも多くありましたが、終始充実した時間を過ごすことができたと思います。
インターン活動を終えて
約半年間のオンラインインターンを振り返ると、私は常に人に恵まれていました。フリーバードのスタッフ、同じインターンの仲間、現地の生徒、インタビューの相手など様々な人と関わり、サポートしてもらいました。わからないことがあったら助けてもらい、多くのミーティングを重ねながら一つのチームとして楽しく活動をすることができました。4月からは社会人となり、大変なことも多くあると思いますが、フリーバードでのインターンで学んだことを活かしながら楽しく充実した日々を過ごしていきたいと思います。
最後に、貴重な経験をさせてくれたフリーバードに感謝申し上げたいと思います。コラムチームと日本語学校チームのスタッフ、そして同じインターンのメンバーには大変お世話になりました。ありがとうございました。