ワーキングホリデーとは?制度や注意点をわかりやすく説明【2022年最新】
ワーキングホリデー(ワーホリ)とは、 18〜30歳の人が協定国で1年以上の長期滞在をしながら、渡航先で就労することができる制度です。
ワーキングホリデーの魅力は、1年以上の長期滞在と渡航先での就労が可能なため、自分次第でさまざまな体験・過ごし方ができる点でしょう。
とはいえ、いざワーキングホリデーに行きたいと思っても、疑問点が多くて困っている方も多いのではないでしょうか?
「ワーキングホリデーではどの国に行くことができるの?」
「滞在中にやることや滞在先などは自分で決められるの?」
「英語力がなくても大丈夫?」
そこで本記事では、ワーキングホリデービザの概要と利用するメリット、注意点をわかりやすく解説します。
ワーホリに参加するなら必ず知っておきたい情報を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「ワーキングホリデーとは?」簡単に
ワーキングホリデーとは、簡単にいうと「海外で働きながら1年以上の長期滞在が可能なビザ」です。
ワーキングホリデーは、元々1980年に日本とオーストラリアが協定を結び、成立した制度で「18〜30歳の青年が休暇目的で入国し、滞在中の旅行・滞在資金を補うための就労を認める制度」です。
今は、オーストラリアを含む計26か国の提携国の中から自分で好きな国を選び、基本は1年間、最大で3年間の長期滞在ができます。
ワーキングホリデーの目的は、「他国での滞在を通してその文化や一般的な生活様式を体験し、相互理解を深めること」とされています。
そのため、「海外で長期間滞在したい」「海外で働く経験を積んでみたい」「語学力を磨いたり、長期旅行したりなど人生経験を積みたい」など、さまざまな目的で長期滞在することが可能です。
ワーキングホリデーを利用できる国別の年齢制限と滞在期間
ワーキングホリデーで行ける国とその対象年齢は、上記の通りです。
ワーキングホリデーは基本1年間、最大で3年間の滞在が可能です。
上記の表にある26ヶ国のなかから、好きな国を選んで渡航できます。
ただし、国によって応募対象年齢や期間が異なります。
なかには最低限の資金を持っていることの証明が必要な国もあるので、事前に国ごとの条件等を確認しておく必要があります。
※参考記事:ワーキングホリデーの年齢制限は何歳まで?35歳まで?
ワーキングホリデー制度の利用条件
ワーキングホリデーで滞在するにあたっては、以下のような利用条件が設けられています。
・子ども、または被扶養者を同伴しないこと
・有効な旅券と帰りの切符(または切符を購入するための資金)を所持する
・滞在の当初の期間に生計を維持するために必要な資金を所持すること
・健康であること
・以前にワーキング・ホリデー査証を発給されたことがないこと
また、上記以外にも国ごとに条件が設けられているケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
ワーホリの目的は人によってさまざま!
ワーキングホリデーは、「約1年間にわたって海外に滞在できる」という自由度の高い制度です。
そのため、ワーキングホリデーを利用する目的・きっかけは人によってはさまざま。
例えば、以下のようなワーキングホリデーの目的が考えられます。
・海外で生活するという経験をしてみたい
・英語力を伸ばしたい
・海外の友達を作りたい
・海外で働いてみたい
・海外を旅して過ごしたい
・気分転換をしながらリラックスしたい等
またワーキングホリデー先では、さまざまな人や体験との出会いが待ち受けています。
出発前には予想もしなかった出来事がたくさん起こることが期待されます。
このような人や出来事との出会いにより、あなたの目は開かれ、視野も大きく広がることになるでしょう。
多くのワーキングホリデーメーカー(ワーキングホリデー経験者)は、日本出発前とワーキングホリデー終了後では自分の考え方が大きく変わったことを経験しているかと思います。
「なんとなく」でもぜひ勇気を出してチャレンジされることをおすすめします!
ただし海外は日本と違って、治安が悪かったり犯罪に巻き込まれる可能性も高まるため、「自分の身は自分で守る」自立精神を持つ覚悟は決めましょう。
ワーキングホリデーを利用するメリット
ワーキングホリデーに参加するメリットは、大きく以下4つです。
・長期滞在できる
・現地で働くので資金が少なくても実現する
・滞在先での自由度が高い
・「海外で働いた」という自信と経験につながる
長期滞在できる
ワーキングホリデーでは、基本1年、最大で3年間という長期滞在できるのが魅力です。
観光目的での入国の場合、およそ1〜3ヶ月間しか現地に滞在できません。
しかし、ワーホリは基本1年、最大で3年間という長期での滞在が可能。
ただ観光を楽しむだけでなく、その地域に住み、いろいろな文化や習慣を体験しながら現地で生活をすることができます。
渡航先で働けるので資金が少なくても実現する
ワーキングホリデーでは現地での就労が認められているため、滞在中にお金を稼ぐことが可能です。
つまり、現地で資金を調達できる分、渡航前に準備しておく生活のための資金が少なくても、現地で収入を得て暮らすことができます。
そのため「海外で長期間生活してみたいけれど、十分な費用がない」「留学費用が高すぎる」という場合でも、渡航前に準備する資金が少なくて済みます。
滞在先での自由度が高い
ワーキングホリデーでは、「休暇目的で滞在し、一部就労を認める」という制度です。
そのため、自分の好きなことをやりながら滞在し、自由に過ごせる点がメリットでしょう。
例えば、学びが目的の学生ビザでは、基本的に就労は禁止、または就労時間が制限されているため、できることに限りがあります。
一方 ワーホリビザでは、フルタイムの仕事はもちろん、旅行や長期滞在ならではの経験などさまざまなことを実現することが可能です。
「海外で働いた」という自信と経験につながる
ワーキングホリデーを通して就労経験を積むことができれば、その経験があなたの大きな自信と貴重な財産になります。
ワーキングホリデー中の渡航先での就労体験は、働く環境自体が大きな文化体験の場でもあり、自己成長の場でもあります。
ワーキングホリデーでの経験を機に、あなたの視野は大きく広がり、ご自身の将来についても日本だけにいた時と比べると幅広い選択肢を考えられるようになるでしょう。
また、その国が気に入ったら本格的にその国で働く・永住するという選択も出てくるかもしれません。
ワーキングホリデーの注意点
ワーキングホリデーに行くにあたって、押さえておくべき注意点を紹介します。
・ワーキングホリデーの費用はすべて自己負担
・仕事は自分で見つける
・同じ国へのワーホリは一生に一回だけ
・最新情報を要確認
ワーキングホリデーの費用はすべて自己負担
ワーキングホリデーの費用は、すべて自己負担です。
自分の資金や予算などを把握しつつ、自己管理する必要があります。
※参考記事:ワーキングホリデーの費用はいくら?【2022年最新情報】
仕事は自分で見つける
ワーキングホリデーでアルバイトなどをする場合には、その仕事を自分で探さなければなりません。
地元のフリーペーパーやWebサイト、SNSなどさまざまなツールを使用して、仕事を見つける必要があります。
ワーホリをよりよい滞在にするためにも「行動力」や「判断力」、「計画性」なども重要になります。
同じ国へのワーホリは一生に一回だけ
ワーキングホリデーのビザは、何度も取得できるわけではありません。
同じ国へのワーホリは、一生に一回だけです。
例えば、「オーストラリアでのワーホリが終わったけど、もう一度オーストラリアに長期滞在したい!」と思っても、ワーホリビザで入国することはできません。
観光や就労、留学ビザなど、ほかの種類のビザで入国する必要があります。
しかし、同じ国ではなくほかの国であれば、ワーホリビザで滞在することが可能です。
※参考記事:ワーキングホリデーの国選びはどうしたらいい?英語圏でオススメの国を紹介
最新情報を要確認
ワーキングホリデーに関する情報は、国によって異なります。
また、渡航先の情報は随時アップデートされるので、まずは 最新の情報をチェックするようにしてください。
英語に自信がないならワーホリ前に留学するもおすすめ
ワーキングホリデービザを利用するにあたって、必要な英語力が決まっているわけではありません。
しかし、ワーホリでは自分で仕事を探したり、実際に働いたりする必要があるため、最低限の英語力がないと滞在先で苦労するでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、ワーホリで渡航する前に数ヶ月ほど留学をし、基礎的な英語力をつけた上で渡航するという方法です。
ワーホリ前に留学をしてある程度英語に慣れておけば、ワーホリでの生活にもスムーズに馴染むことができるでしょう。
また、ワーホリで渡航された国で仕事を探す場合も、ある程度の英語力が求められることもあります。
ワーキングホリデー前の留学でおすすめしたい国の一つが「フィジー」です。
フィジー留学ではスピーキングに特化した授業を実施しているので、英語に慣れた良い状態でワーホリに向かうことができます。
また、フィジー留学後にオーストラリアやニュージランドにワーキングホリデーへ向かう人もたくさんいるので、渡航前の情報共有、友達作りの場にもなるでしょう。
ワーホリ参加にあたって英語力が不安な方は、ぜひフィジー留学を検討してみてください。
フィジー留学についてさらに詳しく知りたい方はぜひ「ホームページ」をご覧ください。
まとめ:ワーキングホリデーは貴重な機会
今回は、ワーキングホリデーの概要や参加するメリット、注意点について解説しました。
ワーキングホリデーは、18〜30歳までしか利用できない、一生に一度経験できるかできないかの貴重な制度です。
ワーキングホリデーは、「学ぶ・働く・旅する」などを通じてその国を知り、大勢の人と交流できる絶好のチャンスですが、ワーホリの対象年齢を過ぎてしまえば、1年以上海外で自由に滞在することはなかなか難しいでしょう。
ワーキングホリデーに少しでも参加したいという気持ちがあるのなら、ぜひ前向きに検討してみてください!