【最新】大学生のTOEIC平均点は616点!在学中の目標点は?
TOEIC® LISTENING AND READING TEST(以下「TOEIC」に省略)は、日本で最もメジャーな英語能力試験であり、世界的にも有名な資格です。
大学生になると、周り方「TOEICを勉強しておいたほうが良いよ!」と言われることも多いのではないでしょうか?
しかし、TOEICの取得を目指すにあたって、以下のような疑問を持つ人も少なくありません。
「スコアを伸ばしたいけど、何点を目標にすれば良い?」
「自分が大学生全体から見て、どれくらいのレベルなのかわからない...」
「高得点を取ったら、どんな良いことがあるの?」
そこで本記事では、最新のTOEIC公式データをもとにTOEICの平均点を紹介します。
また、目的別で目標とすべきTOEICスコアの目安や、スコア別のレベル感も解説しますので、今後 TOEICの勉強を本格的に進めていきたい方はぜひ参考にしてみてください。
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目次
大学生のTOEIC平均点は616点
大学生のTOEIC平均点は「616点」です。
「思っていたより高い..」と感じた方もいるかもしれませんが、このスコアはあくまでTOEICを受験した英語学習者である大学生の平均点であり、全ての大学生の平均ではありません。
TOEICで平均点である616点を取得するということは、つまり英語学習をしている大学生のなかで真ん中くらいの位置にいるということです。
日常的に英語を学んでいないほかの大学生を含めると、自分の位置はもう少し高いと認識しておきましょう。
※参考:2021年7月版 - 2020年度受験者数と平均スコア
※2022年5月時点での最新データ(公式により毎年7月に行われる昨年分の公表データを参照)
学年ごとの平均点
大学生・学年別の TOEIC平均点は、1年で「569点」、2年で「609点」、3年で「614点」、4年で「640点」です。
このデータを見ると、学年が上がるにつれて徐々に平均スコアが上がっていることがわかります。
この背景としては、大学3、4年になると就活に備えて TOEICの勉強に力を入れる人が増えるからだと考えられます。
過去3年の平均点
過去3年のTOEIC平均点は、2018年で「580点」、2019年で「588点」、2020年で「619点」です。
最新の2020年は過去2年と比較して平均点が高く、問題がやや簡単であったことが予測できます。
このように年度によって平均点に差はあるものの、大体600点前後が目安となります。
目標とすべきスコアは目的によって変わる
目標とすべきスコアは、「何のために TOEICを受験するか」という目的によって異なります。
ここでは、以下4つの目的に分けて目標にすべきスコアや求められるレベルについて紹介します。
・進学
・交換留学または奨学金
・自費留学またはワーホリなど
※参考記事:【就活向け】大学生が目標にするべきTOEICの点数は?
就職
大学生が TOEICを受験する目的で最も多いのが、就職活動に活かすためです。
履歴書やエントリーシートにTOEICスコアを記載すれば、就職活動での大きなアピールポイントになります。
一般的にTOEICのスコアを書いて評価につながるのは、英語を使わない企業である場合「600点以上」からです。
逆に言えば、それより下のスコアであればわざわざ記載する必要はありません。
600点以上あれば「基礎的な英語力が備わっている・日常会話ができる」といった印象を与えられます。
しかし、外資系やグローバル企業、大手企業などに就職をしたいのであれば、600点では評価されません。
大手企業では700〜800点以上、英語を使用する企業であれば800〜900点以上という応募条件がついている場合もあります。
このように、目指す業種・企業によって目標とすべきスコアが変わるので、企業の応募条件を念入りに調べましょう。
進学
全国の国公立大学・私立大学の入学試験では、TOEICのスコアが「英語試験免除」や「出願資格」「合否判定の基準」として活用されています。
例えば、青山学院大学国際政治経済学部の一般入試では、TOEICスコア560点以上が出願資格とされています。
ほかにも立命館大学経営学部のAO入試では、TOEICスコア650点以上で出願資格、判定優遇・合否参考としています。
大学・学部のレベルによってスコアも異なるので、募集要項を確認しつつ目指すべきスコアを定めてみてください。
※各大学における入学試験の詳細な要件や最新情報については、各大学の募集要領を確認してください。
交換留学または奨学金
交換留学や奨学金を申し込む場合、条件としてTOEICスコア〇〇以上と定められているケースが多いです。
交換留学や奨学金で求められるスコアは、大体600〜700点あたりが一般的です。
なお、留学の場合はTOEICではなく、TOEFLやIELTSでのスコアが必須となっている場合もあるので、各留学先の要件をチェックしておいてください。
自費留学またはワーホリなど
自費留学やワーホリは、申し込みにあたってTOEICのスコアが必須になることはありません。
しかし、渡航先での生活に困らないためにも、渡航前に600点ほど取得しておくと良いでしょう。
また、留学やワーホリの前と後にTOEICを受けておくことで、どれだけ英語力が伸びたかを判断できます。
留学やワーホリの経験をその後の就職・転職などに活かすことも考えて、渡航前には「600点」、渡航後には「700点」を目指したいところです。
高スコアでできるようになること
TOEICスコアを就職に活用するだけなら、英語を使わない企業の場合はTOEIC600点で問題ありません。
しかし、700点、800点、900点とスコアがさらにアップすると、英語を使ってできることが増え、将来の選択肢も増えます。
700点台
TOEICで700点台を取得していれば、就職活動のときに採用担当者の目を引くことが可能です。
700点があれば、日常生活でコミュニケーションに困らない程度の英語力を証明できます。
・日常会話を推測しながら理解できる
・ビジネスの場での会話を推測しながらおおむね理解できる
・レポートやメール、文書などを読んで理解できる
・基本的な英文読解ができる
800点台
TOEIC800点台であれば、日常会話のリスニングはほぼ完璧にできます。
相手の話を理解し、スムーズに会話が成り立つボキャブラリーも持ち合わせています。
・日常会話はほぼ完璧に理解できる
・ビジネス会話でも話の趣旨や詳細を理解できる
・洋書や英字新聞などを、推測しながら読める
・ビジネス資料の内容をおおむね理解できる
900点台
TOEIC900点台を取得したら、ネイティブには及ばないものの、日常会話のリスニング・リーディングにはほぼ困りません。
使えるボキャブラリーもおよそ10,000語以上と豊富であり、リスニング・リーディングの両方がまんべんなくできる状態です。
・日常会話は難なくできる
・ビジネスの場での会話でも内容を理解できる
・語彙・文法・構文を正確に把握して使える
・専門外の分野の話題であっても内容を理解し、適切な表現ができる
在学中にTOEICを勉強し、高得点を取っておこう
TOEICで高スコアを取れば、就職活動に活かせることはもちろん、今後のキャリアの選択肢が増えたり、海外旅行が楽しめたりとさまざまなメリットがあります。
少しでもTOEICへの興味があるのなら、大学生のうちに学習して取得しておきましょう。
社会人になると、どうしても仕事や家庭のことに時間を取られてしまい、 TOEICの勉強に時間を費やすことができません。
大学生は社会人よりも時間に余裕があり、かつ勉強する習慣ができているので、英語力向上に向いています。
まずはTOEICを学習する目的を定めた上で、計画的に学習を進めてみてください。
なお、TOEICで高スコアを目指したいのであれば、留学に行くのも有効な手段です。
以下の記事では、できるだけ費用を抑えつつ留学に行く方法を紹介しています。
ぜひこちらも参考にしてみてください。